ジャケットの後ろの糸は切る?残す?意外と気になる疑問を解決します

お悩み解決

こんにちは、だあしょ(@daasho_blog)です。

突然ですが、ジャケットやコートを買った時のことを思い出してみてください。

後ろのヒラヒラの部分が以下のよう糸でつながれているのを見たことがありませんか?

ヒモでつながっている

写真のは1本で止められていますが、モノによっては×印になっているものもあります。

この糸に対して次のような疑問を持つ人も多いのではないでしょうか?

  • この糸に意味はあるの?
  • 切ってしまっていいの?


今回は、小さいけど意外と大事なスーツの後ろの謎のについての疑問を解決していきます。

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文学部日本文学科卒の超文系人間|飲食業界大手から転職してWebエンジニアに|メインはJava|フロントエンドも勉強中|技術のキャッチアップに忙しい毎日|趣味は読書・野球・ゴルフ・写真|座右の銘は『幸せとは、自分の人生を自分でコントロールすること』|2021/04/22~ブログスタート

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スーツの後ろの謎の糸は切る?切らない?

糸とハサミ

結論から言うと、この糸は切ってしまうのがベスト、いやマストです!

買った時から付いているものなので、付けたままにしている人も多いではないでしょうか?

初めて見つけたときは衣服の一部に見えて、なんとなく大切なものに思えてきませんか?

私も以前購入したスーツで、付けたままにしてしまったことがあります。。。

しかしこの謎の糸は、おしゃれや服の一部という目的で付けられているものではありません。

そのため見つけたら、ジャケットを【着る】前に、を【切る】のが正解です

付けたままにしていると、ジャケットの正しい着こなしができているとは言えません。

正直、周りからはダサいと思われてしまいます。

さぁ、今すぐ切ってしまいましょう!

千と千尋の神隠しに出てくる釜じいのセリフを頭に浮かべて!

えんがちょ!!

・・・。

・・・・・・。

取り乱してしまいました。すみません。話を戻します。

それではなんのために付けられているのでしょうか?

いくつか理由をまとめていきます。

この糸何の糸気になる糸

針と糸

そもそもこの糸の役割は何なのでしょうか。

切ってしまうものなら初めからなくても良いのでは?

そう考えた人も少なくないでしょう。

しかしこの謎の糸にも、実はしっかりとした意味が込められているのです。

この糸は「仕付け糸」と言います

謎の糸の正体は、別の言い方では「仕付け」と呼んでいます。

その名前から想像できたと思いますが、スーツの型を整えておくために付けられています。

ここで言う「整えておくため」というのは、お店からお客の手元に届くまでのことを指しています

決して着用している時のジャケットの型を整えておく意味ではありません。

か弱そうなこの糸にそのようなパワーがあるとは思えませんよね。

裁縫をする方には馴染みがあるかもしれませんが、生地を仮止めしておく役割をします。

ジャケットってどういう見た目?

ここで、ジャケットの型というものを確認しておきます。

本来ジャケットの後ろは、切れ込みが入っていてヒラヒラしているものです。

これは破けているわけでも不良品でもありません。

この切れ込みのことを、正しい名前で「ベント」と言います。

動きやすさなど機能性を考えて、あえてこのような作りになっています。

ルーツなどは後ほどご紹介します。

ジャケットを守るための「仕付け糸」

一方、ベントのあるジャケットの作りにはリスクもあります。

畳んだ時にベント部分の生地を巻き込んでしまうことです。

これにより、変に折れ目がついてしまったり、シワの原因となってしまいます。

いざ大事な場面で着ようと思った時、折り目がついてシワシワになっていたら恰好悪いですよね。

せっかく買ったのに台無しです。

そのためこのようにで括り、ヒラヒラさせなくすることで、折れたりシワになることを防いでいるのです。

「仕付け糸」はジャケットを守るためについているんだね!

ベントって何のため?

サイドベントのスーツ姿

先ほども少し触れたように、このヒラヒラは「ベント」と言います。

ベントは、スーツによって1つのものと2つのものとがあります。

一般的なジャケットの形である、切れ込みがつのもの「センターベント」と言います。

そして、切れ込みが2つのものについては「サイドベンツ」と呼んでいます。

上の画像は「サイドベンツ」のスーツを着ていますね。

2つあるから複数形で「ベンツ」なんだね!

センターベントのジャケットは、主に乗馬の時に使用されていました

一方サイドベンツのジャケットは、主に騎士が着ていて、剣の抜き差しの邪魔にならないように作られました。

ここからわかるように、ベントを入れることで、ジャケットの着にくさや上半身の動きにくさを解消させる狙いがあったんですね。

そしてこれらが起源となり、その機能性などが今になっても引き継がれ、主にビジネスのシーンで用いられています。

ちなみにですが、礼服などフォーマルな場面でのジャケットには、あまり機能性は求められません。

そのためベントのないジャケットが用いられることもあります。

このような型のものは「ノーベント」と言います。

ジャケットをかっこよく着こなそう!

スーツを着こなす

ジャケットの後ろについている謎の糸についての疑問を解決しました。

  • 謎の糸の正体は「仕付け糸」と言う
  • ジャケットをベントによるシワや折れ目から守るため、あえて括られたもの
  • 「ベント」とは、ジャケットの後ろにある切れ込みのこと
  • これは乗馬や騎士が着ていたことを起源に、着やすさや機能性を考えて作られた

これらの理由から、謎のは着る前に切るべし!ということがわかりました。

暑い夏も落ち着いてきて、そろそろジャケットやコートの出番が増えてくる時期になりました。

久しぶりにジャケットを出した人、新調した人、それぞれいると思います。

うっかり忘れたことによって恥ずかしい思いをしないよう、今すぐ確認しておきましょう。

そして格好良いジャケットやコートの着こなしを身に付けましょう!

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