こんにちは、だあしょ(@daasho_blog)です。
全世界の大ベストセラーとなった書籍『チーズはどこへ消えた?』
その続編となる『迷路の外には何がある?』の書評記事です。
明日からあなたが変わる人生寓話!
人生の変化に怖がらず適応するための”迷路脱出”法!
著者であるスペンサー・ジョンソン氏の遺作ともなりました。
”変わった”のに効果がない
自分には向いていない
「変わることが大事」は分かった。
ではどうすればよいか。
という方向けの本になっています。
ここで以下の2つの質問を考えてみてください。
これに対する筆者の考えはこうです。
私は実際に読んでなるほどと思いました。
「変化が大事」とどんなにがむしゃらになっても結果が出ないのは、努力の仕方が間違っていたんだと気づくことができました。
ひとりぼっちじゃない。迷ったら目を外に向けてみようという筆者の思いも感じました!
前作『チーズはどこへ消えた?』を知らない方はこちらの記事を先に読んでおくことをおすすめします。
迷路に一人取り残されたこびと「ヘム」の物語
「ぼくらも進まなくてはならない」と新しいチーズを探しに行ったホー。
ヘムは彼の帰りをいつまでも待ちましたが、帰ってくる気配が全くありません。
「きっとわざと帰ってこないんだ!」「友達なのに裏切るなんて!」
と怒りを覚える一方で別の考えが彼の頭の中に浮かびます。
「どうして戻ってこないんだろう?」「どうして一緒に行かなかったんだろう?」
お腹を空かせたヘムはついに歩き出します。
ホーとチーズを探し回ったあの時使った道具と1枚のメモを持って。
わかっている事実
①新しいチーズをみつけなければならない。さもなければ死ぬ。
②迷路は危険なところで、暗がりや袋小路があちこちにある。
③すべてはぼくしだいだ。自分で何とかしなければならない。
迷路に歩き出したヘムはあちこち歩き回り、壁を見つけてはハンマーで壊しました。
しかしどこの壁を開けても中は空っぽの繰り返し。
「これは自分の所業に対する罰なのかもしれない」
ついにヘムは疲れ果て、地面に座り込み、眠ってしまいます。
「もしかしたら、迷路の中を永遠に堂々めぐりする運命なのかもしれない」
古い信念はあなたを囚人にしかねない
眠りから覚めたヘムは、その時足元に転がっていた”石でもチーズでもない何か”に気が付きます。
それは表面がなめらかで赤く光っており、とてもいい匂いがします。
ヘムはかじってみたくなりましたが、止めました。
「何を考えているんだ!それが危険なものかもしれない!」
その時、ヘムは”ホーでもない、友人でもない誰か”の視線を感じます。
それは新たなこびと、ホープでした。ホープはヘムに聞きました。
「お腹が空いているんでしょ。食べないの?」
それに対してヘムはこう返します。
「チーズじゃないから食べない。いや、食べられない。」
それを聞いたホープはこう言います。
「『私』は『チーズ』を食べないわ。見たことないもの。」
物語の中で出てきた「赤い何か=リンゴ」なわけですが、そこに対して2人の意見は異なります。
この場面が本書の始まりであり、最大のポイントです。
さて、人間の立場に置き換えて考えてみましょう。あなたはこう思ったことはありませんか?
これまではこのやり方で結果を出してきた。だからきっと次も良い結果が来るに違いない。
私はこの思い込み、つまり信念こそが世の中の様々な場面でにおいて一番怖いなと感じました。
物語の場合、読者にとってチーズもリンゴも『食べ物』というのは分かりきった事実なので
「ヘムはお腹が空いているはずなのにリンゴを食べないのはなぜ?」と思ってしまいます。
しかし、自分の立場に置き換えると突然、見えなくなってしまうものです。
なかなか結果が出せない場面になった時、
「今までこのやり方で結果を出してきたのに…」「周りの人たちと同じやり方をすれば…」
と考えてしまうのは、物語の中のヘムと同じ状態になっているということですね。
例えば良い結果が出ずに悩む時だけでなく、良い結果が出たのでルーティーン化した作業にも
「こうすればもっと上手くいくんじゃないか?」「さらに良い結果が出るのではないか?」
こう考えられる人が、成功へ早く近づくのではないかと私は感じました。
「信念を曲げるな!」という言葉はよく聞きますし、大切なことだと思います。
一方、時には曲げるべき信念も存在するということを知ることが大事だということですね。
あなたが信じられることに限界はない
考えを変えたヘムのもとへホープが近寄り、次の質問をします。
「今まで毎日迷路に出てきたチーズはいったいどこから出てきていたの?」
その質問を聞いた時、ヘムはハッとしました。胸がドキドキしました。
「どこから・・・来ていたんだろう・・・」
ホープが思いついたように言いました。
「迷路の外には何があるのかしら」
今ある信念からもう一歩先の世界を想像することが大切だと私は感じました。
あなたの思い込み(=信念)を見つけてみましょう。
- 日本人なので、私には英語は必要ない
- 入社して歴が浅いので、上司や先輩に対して意見が言えない
- 朝が弱いので早起きができない。
これからはその思い込み(=信念)に対してさらにこう質問してみましょう。
もし可能だと確信したら、あなたは何をする?
そしてここに対する思い込み(=信念)は自由だということですね。
この質問は前作『チーズはどこへ消えた?』にも似た表現で出ていました。
スペンサー・ジョンソン氏が一番伝えたかったことなのかなと私は感じました。
自分が信じたことをすべて信じる必要はない
さて、時には信念を曲げるべき場合もあると書きました。
その一方で、信念を決めるのは誰でしょうか。言うまでもなく、自分自身でしかありません。
そして、そこに限界というのはありません。
どれだけ自由に考え、考えた中からどれを自分の信念と決めても、
それが自分の決めた成功へ向かうのであれば問題ないのです。
「ホームランを打ちたい!」と思った時、好きな選手がこう打っているからではなく
多くのホームランバッターの打ち方を調べ、実践し、ダメなら別のやり方を
というように、自分自身で取捨選択して決めた道を進めば良いのです。
その先に自分の目指す”チーズ”があるなら、どんな道を通っても良いということですね。
こうした考え方についてもっと勉強したい!という方はこちらの3冊がおすすめです。
まとめ
この本で学べるコト、つまり迷路から抜け出す方法をまとめます。
① 古い信念はあなたを囚人にしかねない
⇒ まずは自らの信念(=思い込み)に気づきましょう。
② あなたが信じられることに限界はない
⇒ 時には迷路の外にも目を向け、新しい信念を見つけましょう。
③ 自分が信じたことをすべて信じる必要はない
⇒ 考えることは自由ですが全て正しいとは限りません。取捨選択をしっかりしましょう。
困難を乗り越えるうえで、『チーズはどこへ消えた?』がその答えであるなら、
この本はその答えに対する具体的な手段が書かれていると私は感じました。
どちらもビジネス書とは考えられないほど薄くて100ページほどしかない物語です。
(…ん?ビジネス書が分厚いと誰が決めた?あ、自分だ。。。)
その為、忙しいビジネスマンから学生まで幅広く楽しめます。
ぜひ一度手に取ってみてはいかがでしょうか。
それではっ!
コメント
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